多田明日香 |Asuka Tada

アートディレクター。1986年生まれ。2010年武蔵野美術大学 基礎デザイン学科 卒業。
現在、広告代理店で働きながら、セルフワークとしてブランド「La」を立ちあげ、日々の記憶や思考、旅先の風景を色鮮やかに表現し、一枚の中にぎゅっと詰め込んだスカーフをはじめとするアイテムやアートワークを発表している。

2015年 飛鳥新社より『flora』を出版
2015年『Nature Creations ‒Flowers-』at スパイラルガーデン
2017年 個展『わたしたちは、』at WACOAL STUDYHALL KYOTO Gallery
2017年『one fine day』at スパイラルガーデン
2018年 個展『やわらかな四角形』at 調布市文化会館たづくり
2019年『時の経過を知らせる、琥珀色とセピア。』at tentplant
2021年『ラとシの往復書簡』at してきなしごと etc…

flora

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¥1,100,000
花はただ咲いているだけだというのに、なぜか人々はその咲き姿や、無感情になされる生命の一連に、心の移ろいを重ねずにはいられない。とりわけ女たちは、かつてより花に例えられることもしばしばで、それゆえ、女たちは色美しく、鮮やかな咲き姿に憧れ、羨み、命の短命さにいつかは色褪せるだろう自らを重ねてしまうのかもしれない。 女とは一体なんであろうという思考の中で、さまざまな個性をもった女たちの洋服を、化粧を、終いには皮膚や肉までもはぎ取ってしまった時、そこに残るのは女の本質の意を持った「骨」だった。その骨を、女の形容として用いられ、描かれてきた花というモチーフで再構成し、生まれたのが彼女floraである。 女というものを語るのは容易いことではない。しかし、私たちの生活にありふれている花を介して女を見つめることは、私たちを理解の入り口へと導いてくれるのではないだろうか。 本作品は女とは何かを定義するものではなく、長く深い理解の旅への導入装置にしかすぎないかもしれない。しかし、彼女は私の代わりに、女とはなにかを無言のうちにも語りかけてくれている。彼女のその無言の言葉にじっくりと耳を傾けて頂きたい。 素材・技法 インクジェットプリント、アクリルフォト加工 制作年 2017 作品サイズ(H×W) H1,800 × W900mm エディション 1 納品期間 1ヶ月程 サイン あり 額仕様 裏面にゲタ付き 額寸(H×W×D) ー 特記事項 ー このアーティストの全ての作品を見る